肝斑

肝斑

様々な治療方法を組み合わせて、身体の内側と外側から肝斑にアプローチ

  1. 肝斑の最新治療

肝斑とは

紫外線・スキンケアでのこすり刺激といった皮膚の外側から問題と、女性ホルモンバランスの乱れ・ストレスなどの身体の内側の問題が原因となって出現するシミの一種です。

「日光性色素斑」「そばかす」などと違い、些細な刺激でお肌がメラニンを作り出してしまうことが多く、非常に敏感で、従来のレーザー治療を行うと色がさらに濃くなってしまう、という特徴があります。

肝斑を消すには、周りの細胞を刺激しないように注意しながらお肌に溜まったメラニンを捨て去り、新たなメラニンを作らせない、という先を見据えた治療が必要になります。

シミイメージ

肝斑の見た目

肝斑イメージ

目の下からこめかみにかけて両目を囲むような、うすく・ぼやっとした淡い茶色のシミ。チークをいれるライン(頬骨の上)をなぞるように出てくることが多いです。

肝斑イメージ

うつ伏せで寝たり、頬杖をつく癖があると、下にして寝ている方や頬杖をついている方のほうれい線近くの頬に、目の下から口の横に向かって淡く色が出てくることが多いです。

肝斑イメージ

淡い茶色のシミの上に、周りがハッキリした濃い茶色(日光性色素斑)や薄い灰色がかった茶色のシミ(ADM:真皮メラノサイトーシス)が一緒に出ていることが多いです。

肝斑の原因

紫外線

紫外線イメージ
一番の原因と言われます。どんなに避けていてもいても肌細胞に到達するものです。

女性ホルモン

女性ホルモン
妊娠出産やピル内服を経て出現・悪化することも多いため、女性ホルモンのバランスの変化が関係するだろうと考えられています。

刺激や乾燥

こすり刺激イメージ
スキンケア、メイク時にこすったり、触ったりしているところに強く出る特徴があり、刺激に対して非常に敏感です。また、乾燥は皮膚のバリアが低下している状態なので、様々な外的刺激に敏感になり、肝斑にも悪影響を与えます。

診断方法

肝斑は見た目だけは正確な診断ができません。このため当院では肌状態だけでなく、スキンケアやライフスタイルなどについて詳細な問診を行うとともに、肌画像カウンセリングシステム「Re-Beau2」を用いて、肉眼では確認できないメラニン・肌ダメージの状態も明らかにします。

レビューレビュー

当院での肝斑治療方法

身体の内側と外側から今あるメラニンを捨て去りつつ、これからメラニンを作らせないコンビネーション治療を行ってまいります。

1、レーザー照射で今あるメラニンを捨て去る

今ある肝斑の原因であるメラニンを捨て去るにはレーザー照射も有効ですが、肝斑の周りにある細胞を傷つけないよう、特殊な照射が可能な機種を選ぶ必要があります。当院では最新ピコ秒レーザー「ピコシュアプロ」を採用しています。照射方法はお肌の状態に適したものを医師が選択し、照射も医師が行います。

最新ピコ秒レーザー「ピコシュアプロ」

ピコシュアプロは3種類の照射が可能で、肝斑の状態によって照射方法やエネルギーをカスタマイズすることができます。新技術のピコ秒照射によりメラニンに対し2つのエネルギー「熱」「衝撃」を与え、これを破壊することができますが、周りに与える影響を最小限にすることができます。これは熱を閉じ込める効果(熱閉じ込め効果)と衝撃を閉じ込める効果(応力閉じ込め効果)があるため、照射されたエネルギーがメラニンの外に出ていかないからです。この応力閉じ込め効果はピコ秒レーザーだけの特徴で、従来のQスイッチレーザー(ナノ秒レーザー)はこの効果を持ちません。2つの効果をもつピコシュアプロのメラニン粉砕力は従来のQスイッチレーザーとは比べ物になりません。「メラニンはしっかり捨て去るけれど、まわりは傷つけない」、これがピコシュアプロ治療の特徴です。また、ピコシュアプロではフラクショナル照射が可能であり、この特殊な照射を行うことによって真皮の遺伝子発現が改善されます。敏感で傷ついた肌が健康な状態に改善するため、肝斑を改善しつつ再発しにくい肌を作ることができます。

ピコシュアプロ

ピコシュプロアについて詳しく

2、メソポレーションでメラニン産生にブレーキをかけつつ・皮膚の再生を促す

肝斑がある時、お肌の奥にあるメラニンを作る工場:メラノサイトは非常に多くのメラニンを作り続けています。今あるメラニンを捨て去ったとしても新たなメラニンが作られてしまっては肝斑の改善は見込めません。このため、デルマシオを用いたメソポレーション(電気穿孔法)を併用します。メソポレーションは皮膚に薬剤の通り道をつくり、アフタートリートメントに必要な高濃度ビタミンC、アルブチン、トラネキサム酸、ヒアルロン酸、サイトカイン(成長因子)、NMNなどを、肌細胞そのものに浸透させます。メソポレーションの替わりにイオン導入を行っている施設もありますが、デルマシオによるメソポレーションとイオン導入には薬剤の浸透量に約100倍の差があります。また、メソポレーションを行う機器にも多くの機種がありますが、日本人に合わせて製造され、薬剤浸透などの信頼できるデータがそろっているのがデルマシオです。このため、当院ではレーザー後のアフタートリートメントにデルマシオを使用します。

デルマシオ

デルマシオについて詳しく

3、体の内側からメラニンを脱色する

メラニンは還元することで脱色することができますが、これに必要なのがビタミンCです。ビタミンCは体内で作ることができないので、サプリメントや点滴で身体に取り入れなければなりません。ビタミンCは水溶性でありながら吸収率が低いので、通常のサプリメントや処方薬を使用していてもなかなか効果を期待できません。このため高濃度ビタミンC点滴を行って、体内に直接ビタミンCを届けるのが有効です。点滴後には、肌細胞の隅々までビタミンCを充填することができます。ビタミンCはいつも濃度を高く保っておくことが大切なので、ご自宅ではリポカプセルビタミンCの内服を行うと効果的です。リポカプセルビタミンCは通常のビタミンC内服薬と異なり、人間の細胞と同じリン脂質でビタミンCを包み込んだものなので、吸収率を98%まで高めることができた製剤です。肝斑治療でよく処方されるトラネキサム酸(トランサミン)に関しては、抗プラスミン活性(血液を固める作用)がある作用があるため、当院では内服は行わず、メソポレーションでの導入を行っています。

高濃度ビタミンC点滴

点滴療法について詳しく

4、スキンケア・サプリメントでメラニンが溜まりにくい肌を作る

メラニンをお肌に溜め込まないためには、メラニン産生そのものにブレーキをかけること、健康な肌細胞を再生しターンオーバーを滞らせないこと、この2つが大切です。メラニンは健康なお肌でも毎日少しずつ作られていくものなので、作られる量を最小限に抑えていくためにはシスペラのような美白剤をスキンケアの一部に取り入れることが推奨されます。シスペラはハイドロキノンのような副作用(白斑や黒化作用)を持たないため長期的に使用することができます。ターンオーバー促進には、ビタミンA(レチノール)を用いたスキンケアを用います。ビタミンAには複数の種類があり、適切な組み合わせでスキンケアに取りいれることでSPF20の効果を持つとともに、紫外線で傷ついた肌細胞の遺伝子レベルでのリペアを行います。

スキンケア&サプリメント

ビタミンAや日焼け止めを塗っていても、紫外線はそれを潜り抜けてお肌に到達し、悪玉活性酸素を発生します。この悪玉活性酸素がメラニンを作る刺激となるため、お肌の内側に活性酸素を中和する物質:抗酸化物質を準備しておく必要があります。抗酸化物質としてはビタミンAの他、水素、ビタミンCなどがありますが、その方の体調や体質に合わせて必要なものを補うことが大切です。ベースのサプリメントとしてメロングリソディンやクリスタルトマトなどの飲む日焼け止めを取り入れておくのもとても効果的です。

治療症例

症例1

ピコトーンニング(¥25,000)+デルマシオ(¥25,000)×1

治療前(PicoSure)
肝斑治療前
治療後
肝斑治療後

症例2

ピコフラクショナル(¥35,000)+デルマシオ(¥25,000)×2

治療前(PicoSure)
肝斑治療前
治療後
肝斑治療後

症例3

ピコトーンニング(¥25,000)+ピコフラクショナル(¥35,000)+デルマシオ(¥25,000)×2

治療前(PicoSure)
肝斑治療前
治療後
肝斑治療後

症例4

ピコトーンニング(¥25,000)+ピコフラsクショナル(¥35,000)+デルマシオ(¥25,000)×1

治療前(PicoSure)
肝斑治療前
治療後
肝斑治療後

施術の流れ

Step 1 洗顔

洗顔を行います。お肌に何もつけていない状態で撮影・施術を行います。

洗顔

Step 2 撮影

肌画像カウンセリングシステム「re-Beau(レビュー)2」の撮影を行います。

撮影

Step 3 カウンセリング

医師によるカウンセリングを行います。気になる症状やお悩みをお伺いし、お一人おひとりに最適な治療法をプランニングさせていただきます。ご不明な点や不安なことがありましたら、遠慮せずお尋ねください。

カウンセリング

Step 4 麻酔

レーザーによる痛みがご不安な方には、外用による表面麻酔を行います。(約15分)

表面麻酔

Step 5 レーザー照射

症状に合わせて数種類の照射を組み合わせます。肌状態は都度異なるので照射方法は毎回変わります。

ピコシュアプロについて詳しく

ピコシュアレーザー照射

Step 6 メソポレーション

デルマシオで導入治療を行います。高濃度の有効成分をお顔に塗布し、ペン型プローブで肌に通り道を作成した後、ローラー型プローブで有効成分を導入します。

デルマシオについて詳しく

デルマシオ

Step 7 パック

皮膚の再生を促すサイトカイン入りのパックでお仕上げをします。

アルジネートパック

Step 8 次回の施術

施術後は、赤みが残ることがありますが、メイクをしていただいても構いません。

Step 9 次回の施術

4~6週間毎の施術を行うことをお勧めしており、お帰りの際に次回のご予約を承ります。どうぞお気軽に045-507-7420までご連絡ください。

インターネット予約(24時間受付)

受付イメージ

施術のご案内

施術時間ピコトーニング 10分程度
ピコフラクショナル 15分程度
ピコスポット 5~25分程度(気になるシミの数によります)
施術中の痛みピコトーニング 照射部位全体がチリチリするような感覚です
ピコフラクショナル 照射部位全体がジリジリするような感覚です
ピコスポット 照射部位が輪ゴムではじかれるような感覚です
感じ方には個人差があります。ご希望によりクリーム麻酔(¥5,000/全顔)が可能です。
施術後の反応ピコトーニング 照射部位にほのかな赤みがでますが、数分で消退します
ピコフラクショナル 照射部位に赤みがでますが、数時間から数日で消退します
ピコスポット シミの部分が一時的に濃く浮きますが、1週間程度で剥がれ落ちます。
安全性ピコシュアはQスイッチレーザーのようなお肌の破壊効果を持たず、3照射を組み合わせた治療が最も効果的です
副反応皮膚不快感、紅斑、腫脹、点状出血、水疱形成、痂皮形成、内出血が発生する可能性がありますが、発生しても通常未処置で軽快します。また、色素沈着、膿疱、熱傷、白斑、色調の悪化、瘢痕、感染、アレルギー反応が起こりえますが、一過性で時間の経過とともに軽快することがほとんどです
治療不適応な方光過敏症の方、日光過敏を誘発する薬を内服をなさっている方、光によっててんかんが誘発される方、6カ月以内に、経口イソトレチノイン(アキュテイン®)を内服した方、照射予定部位に炎症や傷がある方、全身性炎症性疾患をお持ちの方、悪性黒色腫が疑われるほくろのある方、照射予定部位にヘルペスがある方、金製剤の内服・金の糸による施術等・金関連物質を体内にお持ちの方、妊娠、授乳中の方、4週間以内にレーザー・フォト系治療をお受けになった方、1週間以内にボツリヌス治療を行った方

価格

メニュー価格
ピコシュトーニング(全顔)¥25,000/回4つ全てを行う
「肌再生プログラム」
¥100,000/回
フラクショナル(全顔)¥35,000/回
スポット(シミに当て放題)¥50,000/回
デルマシオ肌再生コース¥25,000/回
炭酸ガスレーザー5000円/5mm(直径5mmの円)
点滴高濃度ビタミンC点滴¥20,000/回
サプリメントリポカプセルビタミンC30包入り ¥7,200
サブスタンスH2(水素カプセル)30CP入り ¥9,200

当院では、様々な治療方法を組み合わせて、身体の内側と外側からシミにアプローチ。再発させないメンテナンスも同時に行ってまいります。

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