日本美容外科学会JSASで講演

日本美容外科学会から依頼を受け、「色素性疾患・刺青にレーザー・光治療機器はどこまで有効か」というセッションでの講演を行ってまいりました。

今回のセッションでは、みやた形成外科・皮ふクリニックの宮田先生が座長をお務めになり、藤田保健衛生大学病院の准教授 秋田先生がQスイッチルビーレーザー、あらおクリニックの荒尾先生がIPL(光、フォト)、KO CLINICの黄先生がQスイッチレーザーでのLLLT、そして私がピコレーザーについて、それぞれの機器の利点や改善が必要な点について議論を交わしました。


色素性疾患、すなわちシミには様々な種類があり、その治療方法は機器の進歩とともに大分様変わりしてきています。

ピコレーザーが発表される前、つまり5年前までは、シミにはIPL(光、フォト)治療機器やカサブタにするQスイッチレーザーを用いることが多かったのですが、ピコレーザーの登場でシミ治療は大きく変わりました。

その変革をもたらしたのがピコレーザーの一つピコシュアです。

ピコシュアはシミの原因であるメラニンだけを、周りの皮膚を壊すことなく破壊できる波長を採用しており、3月に参加したアメリカレーザー医学会でも、ピコシュアの有効性が数多く報告されていました。

現在当院でのシミ治療における有効率は89.2%と高値であり、従来の治療方法(Qスイッチやフォト)とは大きな差がでています。

しかしピコレーザーの難しいところはその使い方です。

「どの深さのシミにどのようなエネルギーで照射するか」
「どんな種類の照射方法を組み合わせるか」
などが治療結果にダイレクトにかかわってきます。正直なところ、施術者の技術力で結果に差が出やすいのも、ピコレーザーの特徴の一つだと私は思います。

今回はそういったピコレーザーの効果的な照射法や推奨する治療プログラムについてお話ししてきました。

肝斑のレーザー治療

両頬に、左右対称に淡い褐色斑として現れるシミの一つ「肝斑」。

肝斑は非常に物理刺激に弱く、かつ、一人ひとり肌の個性が違うので、治療も個々人に合わせたテーラーメイドにする必要があります。インナーケアと同時に肌自体の治療を行うのが大切なのですが、残念なことに当院には、「トーニングだけ勧められて悪化してしまった」「トラネキサム酸の内服をしていたけれど変化がない」といった患者様が、実に多くご来院されます。

今回のセッションで座長の宮田先生もおっしゃっていましたが、「アジア人の肝斑」は特有の疾患であり「欧米人にみられる肝斑」とは全く異なります。3月のASLMS(アメリカレーザー医学会)でも、アジア人の肝斑については独立したセッションがありましたし、さらにアジア諸国だけの肝斑学会も組織されています。様々な治療が行われていますが、いまだ確実な治療法は確立しておらず、ここからさらに研究を重ねていく必要があります。そのような状況下で、日本がリーダシップをとって「肝斑治療」を体系化していく必要がある。私は、常々そのような使命感を胸に、日々臨床研究を続けています。

当院では、数年にわたり数機種のレーザーや導入機器、インナーケアで試行錯誤を繰り返してきました。

そして、現在はピコレーザー「ピコシュア」と薬剤を導入するエレクトロポレーション「デルマシオ」を組み合わせたコンビネーション治療とホームケアでの外用・内服療法を組み合わせることで、かなり良い治療成績が出ています。

当院の「肝斑治療プログラム」は、月に1回、ピコシュア+デルマシオを4回を行って短期間で肝斑を目立たなくし、その後は、月に2回デルマシオと内服と外用のホームケアで再発を防ぐ治療プログラムを推奨しています。

結果を出すことが難しかった肝斑ですが、コンビネーション治療で、内服よりも早く結果を出せるようになってきました。これは、当院のレーザーによる肝斑治療プログラムを受けられた方の一例です。

今後も治療技術を高め、日本が肝斑治療のLeading Countryとして海外に向けて発信ができるよう、引き続き研究を続けていこうと思います。

医療法人光悠会 あざみ野ヒルズスキンクリニック
045-507-7420(火・水・金・土曜 9:00~17:00)

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